2025-10

小説

【小説】あの夏の光(4)図書室の光

誰にも見せない孤独な創作を続ける蒼太。そんな日、彼の聖域である図書室に、密かに惹かれている、高槻ひかりが突然現れる。 図書室の光 あの夜、僕は、『ガラスと、虹色のかけら』を、書き上げた。 それは、僕の、物語の、主人公が、生まれて初めて、ガラ...
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【小説】あの夏の光(3)『物語リクのスケッチブック「ガラスと、虹のかけら」』

『物語リクのスケッチブック「ガラスと、虹色のかけら」』 リクの、すべての世界は、彼の部屋の、四角い窓の中に、あった。その、一枚の、薄いガラス。それが、彼と、外界を隔てる、絶対的な、境界線だった。ガラスの、こちら側は、すべてが手の届く場所にあ...
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【小説】あの夏の光(2)ガラスの小さなひび

心を閉ざし、教室の隅で息を潜める高校2年の神木蒼太。太陽のように眩しいクラスメイト・高槻ひかりとは、住む世界が違うと感じていた。しかし、ある化学の授業での出来事が、二人の間を隔てる透明な壁に、小さなひびを入れることになる。そして、新しい物語...
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【小説】あの夏の光(1)僕の世界を構成するもの

高校2年の神木蒼太は、自らを透明なガラスの内側に閉じ込め、教室という水槽をただ観察する少年。彼は言葉を発することを諦め、ウェブサイトに独白のような物語を綴るだけの日々を送っていた。 僕の世界を構成するもの 神木蒼太の世界は、一枚の薄いガラス...