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【小説】あの夏の光(16)『物語リクのスケッチブック「ガラクタの星空と二人の法則」』

『物語リクのスケッチブック「ガラクタの星空と二人の法則」』 リクの脳裏に、あの老人のしわがれた声が蘇る。彼は別れ際、ニヤリと悪戯っぽく笑いながら、「面白い“足跡”が、見つかると、いいな」と言って、この一枚の古い地図をリクたちに託したのだ。 ...
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【小説】あの夏の光(15)魂に形式を与える

黒いファイルを託した後、極度の緊張の中で翌日を迎えた蒼太。図書室でひかりと対峙すると、彼女はファイルに「泣いてしまった」と告げ、蒼太の物語の世界を「信じられないくらい綺麗な部屋」だと純粋な共感で肯定する。ひかりは、ヒロイン名「ルカ」に隠され...
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【小説】あの夏の光『主題歌 & 第1話〜第14話(ダイジェスト)』

【総集編】主題歌& 第1話〜14話(ダイジェスト)本編の物語の世界観を表現した自作の主題歌、およびこれまでの歩みを振り返るダイジェストページです。 🎧 【主題歌】夢のひとつ 【1-4話ダイジェスト】『ガラスの部屋の破壊と光の介入』 ■停滞す...
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【小説】あの夏の光(14)魂への返信

Libのコメントで「対話」の真意を得た蒼太だが、秘密のスケッチブックをひかりに見られてしまう。蒼太はヒロイン名を偽装した、自分の物語の抜粋を黒いファイルにまとめ、「続きを望むなら声をかけてほしい」とひかりに託す。蒼太の魂が詰まったそのファイ...
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【小説】あの夏の光(13)魂のプリントアウト

「たった一人のための物語」という企画のもと、ふたりは反乱の設計図を完成させた。 蒼太の心象風景「ガラスの部屋」を展示空間として描くと、ひかりは自分にもわかると打ち明ける。 柳先生からの「条件付きの許可」を得て、二人の活動は正式なものとなる。...
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【小説】あの夏の光(12)『物語リクのスケッチブック「第三の道と古びた地図」』

『物語リクのスケッチブック「第三の道と古びた地図」』 リクとヒカリは、分かれ道の前で立ち尽くしていた。右へと続く、リクのか細い「光の道」。 左へと続く、ヒカリの力強い「音の道」。そのどちらもが真実で、そしてどちらもが孤独だった。 リクは自分...
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【小説】あの夏の光(11)反乱軍の設計図

「ゲリラ展示」を進めるふたり、柳先生の助言で「足跡探し」を開始。 言葉ではなく本を介した交流で、蒼太は過去の傷を明かし、ひかりはそれを受け止める。 ふたりが愛する物語をきっかけに、ひかりは「本そのもの」から「本を読んだ人」へと視点を転換。 ...
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【小説】あの夏の光(10)たった一人のため

「ゲリラ展示」を決めたものの、ひかりと蒼太は互いの視点のズレに直面する。 Libの指摘する「倍の孤独」に胸を衝かれ蒼太。 そんな時、柳先生が示したのは「足跡を探す」という新たな道だった。 ただ心が震える本を探し合い、 互いの魂の欠片を交換す...
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【小説】あの夏の光(9)倍の孤独と足跡

図書委員の会議での敗北を機に、二人だけの「ゲリラ展示」へと歩き出した蒼太とひかり。 だが、ふたりの最初の作戦会議でひかりが掲げた「英雄の旅」という明るいテーマに、蒼太の”物語”との決定的なズレを感じてしまう。 蒼太は互いの視界の違いに落ち込...
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【小説】あの夏の光(8)『物語リクのスケッチブック「出会い」』

『物語リクのスケッチブック「出会い」』 軋むような音を立てて、扉が開く。リクの肌を撫でたのは、部屋の中の淀んだ空気とは違う、生きた風の感触だった。音、匂い、光。情報量が、あまりに多い。一瞬、後ずさりそうになる足を、それでも前に進ませたのは、...